ブドウ畑

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小牧ワイナリー圃場について

ワインの出来は80%が葡萄の品質、20%が醸造の力と言われている。葡萄の多くは外来の果実を日本で育つよう品種改良を行い、土壌改良や設備、人の努力で賄われる手間暇の塊である。

ワイナリーとして特徴のある葡萄でワインを造りたいと多くの品種を植えてきたが、露地栽培で安定的に収量を目指せる品種は限られてくる。日本ワインの父、川上善兵衛が造った品種、赤はマスカット・ベーリーAとブラッククィーンを基軸に、白は日本国内では少数栽培のローズ・シオタ(白)を小牧ワイナリーでも受け継ぐべきワインとしたい。

ぶどう畑

マスカット・ベーリーA

1927年に、新潟県上越市にある岩の原葡萄園の川上善兵衛氏によってアメリカ系ブドウ品種のベーリーとヨーロッパ系の黒い皮のマスカットである、マスカットハンブルグの交雑育種で生み出されたブドウ。
白ブドウの甲州に次いで、日本で2番目に多く栽培されている黒ブドウ。
ストロベリーキャンディーやコットンキャンディーなどの甘いアロマに、シダ植物のニュアンスがあり、フレッシュな果実味としっかりとした酸に、おだやかなタンニンでグレープジュースのようなフレッシュで、軽やかな味わいが特徴。

ブラッククィーン

ベーリー種とゴールデン・クイーン種を品種交雑して開発した黒ブドウ品種。
現在の用途はワイン用のみのため、栽培面積はあまり広くない。その名の通り、濃い黒紫色をした厚い果皮とやわらかい果肉をもち、ワインになっても濃い色となる。香りは控えめながらイチゴやプラム、ブラックベリーのような果実のアロマ。味わいは酸味が豊かで渋みは穏やかなワインとなる。

スチューベン

スチューベンは、アメリカ合衆国ニューヨーク州のニューヨーク農業試験場で1947年に生まれた新品種。
「ウェイン」種と「シュリダン」種の交配により生まれ、当時主力品種であった「キャンベル」種の糖度14度に比べ、18度以上と甘みが強い特徴。
スチューベンは、その甘さと、普通冷蔵で2ヶ月貯蔵が出来る日持ちの良さもあり、次第に「キャンベル」や「ナイアガラ」に変わるぶどうとして浸透し、多治見圃場にあったという歴史性を考慮し、少量を継続栽培している。

ヤマソーヴィニヨン

「ヤマソーヴィニヨン種」は、国内に自生している山ブドウと欧州系品種の代表格である「カベルネ・ソーヴィニヨン種」を交配し品種改良した日本固有のブドウ。色は青紫の濃い色調で、しっかりとした酸味、完熟した果実風味も感じられる。

ローズシオタ

1927年(昭和2年)ベーリー種とシャスラー・シオタ―を交雑し作られた品種。
淡い緑色でりんごや洋梨のような柔らかな果物の香りと、穏やかな酸味が調和する、口当たりの良い上品なバランスの辛口白。日本国でも栽培希少品種。これぞ多治見修道院の歴史。

モンドブリエ

「モンドブリエ」は山梨県果樹試験場が農水省の農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業を受けて、ワイン品質が良好な「シャルドネ」に“べと病”耐病性を有する「カユガ・ホワイト」を交雑して得られた実生から選抜した白ワイン用の新品種。
淡い黄色の色調で、マスカットやオレンジ、黄桃のような華やかな香りが特徴。口当たりはふくよかで、優しい甘みの中にも北国特有の綺麗な酸味が溶け込み、すっきり爽やかな余韻を感じられる。

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